以前、このブログでも何度か紹介させていただいた、大人の隠れ家的レストラン『桃源里 山乃家』についてのお話です。長文になります(汗)
山乃家は、中野透さん、ひとみさんご夫婦が10数年前に、北見の郊外に築100年ほどの古民家付きの山を購入し、数年かけて改修しオープンしたレストランです。
こだわりは、化学調味料や農薬、添加物の一切入っていない自然のままの料理を提供することです。水にもこだわり、水道水は使わず、ご夫婦で苦労して井戸を掘り、天然の湧水のみを使っているのです。
それには深い訳があります。ご主人の透さんは、長年大病を患い、長期にわたる投薬治療の甲斐なく、何度も死の淵を彷徨ったのです。しかし、沖縄・石垣島での自然食や薬草による漢方の処方で体調が改善!独自に勉強を重ね、ついに現代医療に頼ることなく、病を完治させたのです!
まさに『医食同源』を体現させた方なのです。現在、透さんは、石垣島で『海乃家』を元気に運営しています。
ところが、今年の春、山乃家のお店の前の物置小屋が、雪の重みで倒壊してしまいました!かなりの惨状で、女将さんのひとみさん一人ではどうにもならないだろうと、お店を閉める決断をしました。
Facebookに投稿された、その小さな告知を見た『山乃家』のファンは愕然!お父ちゃんもその1人です。透さんに掛け合っても意思は揺るがず…。
ところが、しばらくして、「根強いファンの後押しに負け、お店を再開します」との嬉しい投稿が!その週末、すぐに下見に行くと、なんと、瓦礫はすでにキレイに片付いているではありませんか!常連さんの後藤さんという養蜂家の方が、一人でやったとの事。これが石垣島のご主人の心を大きく動かしたようです。
女将さんから、外にあるピザの石窯に小屋掛けするという話を聞き、すぐに後藤さんに連絡をとってもらい、お手伝いさせて頂くことに。お店の再開を決意してくれたご主人のために、また、熱烈な山乃家ファンの皆さんのためにも、これを再スタートの象徴的な物にすべく腹を決めました。
5月の末から、毎週土日に通い、後藤さんと2人で相談しながら作業を進めてきました。そこにある廃材のみで、お金をかけずに小屋をかける。設計図はなし!お父様が大工だったという後藤さん…とにかく、この方の持っている道具と知識、トラブルに対する対処能力が素晴らしく、棟梁の指導のもと、1か月半ほどかかって、本日ようやく完成したのです!
『桃源里 山乃家』この看板が目印です。
ピザじゃなくてピッツァなのね~!
後藤さん手作りの電柱廃材利用の土留め!
今回完成したピザ窯の小屋掛け。
規格の揃っていない廃材、割れや欠け、ねじれがあり、作業は毎日予想もしない困難に直面。おまけに老眼で曲尺のメモリを読むのも一苦労…棟梁の後藤さんは、平日も来て黙って歪みを直したり、いつの間にか崖地に立つ石窯の周りの土留めをし、土を入れ、使えない廃材で薪を作り、次の作業の足場を組み、段取りを整えてくれていました!
築100年の古民家を改修したお店!
看板犬の山子がお出迎え。
廃材で作ったピザ小屋。本日トタンを張り終え完成!
土日に集まり、ちまちまと作業を続けてきました。
棟梁、最後の仕上げにオブジェを設置。
棟梁の後藤さんと女将さんのひとみさん!
顔がパンパンなお父ちゃんと後藤さん。完成の記念撮影!
今日は、完成祝いに初めて窯に火を入れ、女将さんがピザを焼いてくれました!もちろん、自然素材100%のピザです!激ウマでした。この味を一人でも多くの皆さんに知っていただきたいのです。今後、週末を利用して、お店周りの環境整備作業も少しずつ進めて行きたいと思っています。賛同してお手伝い頂ける方も募集したいと考えています。
小屋完成後初の火入れ!
完成祝いの激ウマピザ!小麦粉も無漂白、無添加。
わんこも入れるお店です!
以前、ちゃっぴーと行った時の写真です。
かつて『黄金伝説』というテレビ番組で、ココリコの田中さんによる紹介もされたという『山乃家』。今後も長くお店が続くよう願って止みません。
【桃源里 山乃家】
アクセス:仁頃ハッカ公園を過ぎ、常呂・日吉方面へ左折。道なりに3kmほど。
営業時間:金・土・日・祝日の11:30〜17:00
電 話:0152-57-2121
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